ヤズコルヤズカマク

ヤズコルヤズカマクとはケチュア語で「行って目にして帰ってきたもの。目撃者…火山の内部を見た者。翼をもつ赤い存在…自らの弱さを全て焼き払った…を意味する(「赤の自伝」より)

クスリヤリマスクリスマス

いつからかクリスマスはロマンチックなものではなくなってしまった。クスリヤリマスなクリスマス。振り返ったときに「結局それだけなんだよなあ」って後悔しながらも、〝あの頃の二人の生活をもう一度くれないか聖なる夜”♩って。バブル世代のようにいつまでも昔を引きずっている。


ゲイに生まれたせいもあるんだろうけど、メジャーなイベントの類いからはなるだけ遠いところに身をおく癖があた。スカイツリーのライトアップも大きなお世話だとやさぐれた気持ちで見なかった。ベタな過ごし方をずっと馬鹿にしながら、ノンケどもが大事にしてそうなものを否定することで自分を保っていた。

久々にシラフの師走を迎えてみて、何年かぶりに年賀状を書いたり、帰省のお土産を買ったり、クリスマスのプレゼントを用意したり、紅白の髭団のところを録画予約したり...コテコテな年末の過ごし方をなぞってみたら、これが結構いいんですよ。ほっこりしちゃってる。

 

クスリに没頭するか、それともシラフで過ごすか?密度や質の面ではクスリが圧倒的魅力と威力で優っている。シラフの勝算は...、魔人ブウを倒した元気玉みたいに、ちっちゃくてもたくさんのエピソードを集めるしかない。

 

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名作怪作傑作